障害者雇用で年収400万円は可能?目安と達成ルート | 障がい者向け求人ディンプルチャレンジ

障害者雇用で年収400万円は可能?目安と達成ルート

掲載日 2026.06.05

障害者雇用で年収400万円は、平均水準と比べると高めの目標ですが、職種・経験・雇用形態・評価制度などの条件がそろえば目指せる水準です。

本記事では、公的データをもとに平均年収の目安を確認しつつ、年収差が生まれやすい理由、年収400万円を目指すための具体的なルート、狙いやすい職種例、転職エージェント活用のコツまで整理します。

「今の職場で上げるべきか」「転職で上げるべきか」を判断できるよう、チェック観点もあわせて解説します。

障害者雇用の平均年収・平均月収のデータ

まずは障害者雇用の給与水準を、月収・年収の目安として把握し、年収400万円がどの位置づけかを確認します。

 

▼身体障害者における週所定労働時間別平均賃金

▼知的障害者における週所定労働時間別平均賃金

▼精神障害者における週所定労働時間別平均賃金

▼発達障害者における週所定労働時間別平均賃金

出典:令和5年度障害者雇用実態調査結果

公的データの目安として、身体障がい者の1カ月平均賃金は23万5,000円程度(年収換算で約282万円)とされています。また、知的障がい者は13万7,000円(年収換算で約164万4,000円)、精神障がい者は14万9,000円(年収換算で約178万8,000円)、発達障がい者は13万円(年収換算で約156万円)がそれぞれの目安です。これらの公的データから見ると、どの障がい区分においても年収400万円は平均より明確に上のゾーンとなります。

一方で「障害者雇用=低年収で固定」と決まっているわけではありません。賃金は職種の専門性、雇用形態(正社員か有期か)、所定労働時間(フルタイムか短時間か)、賞与の有無、役割の重さで大きく変わります。

年収400万円を目標にするなら、月収だけでなく年収の内訳まで分解して考えるのが実務的です。基本給に加えて、賞与算定、各種手当、残業代の扱いで同じ月給でも年収は大きく動くため、求人票では年収レンジの前提条件を必ず確認しましょう。

障害者雇用と一般雇用の給与の違い

障害者雇用と一般雇用で年収差が生まれやすいのは、能力差というより「雇用形態・労働時間・職務設計・評価制度」などの構造要因が大きいです。

差が出やすい一因は所定労働時間です。通院や体調管理の都合から短時間勤務が選ばれやすく、週30時間以上の人が多数派である一方、30時間未満も一定割合存在します。勤務時間が短いと、時間比例で賃金も年収も下がりやすくなります。

次に職務設計の違いがあります。障害者雇用枠では定型業務に寄りやすく、責任範囲や意思決定が小さい仕事に固定されると、評価の材料が増えにくく昇給・昇格が止まりがちです。これは本人の努力不足というより、業務の設計と評価の紐づけが弱いことが原因になりやすいです。

雇用形態も大きな分岐点です。契約社員・アルバイトなど非正規から始まると、賞与がない、昇給幅が小さい、等級制度の対象外になるといった設計になっている企業もあります。また例外的に最低賃金減額特例が適用されるケースもあり、制度面で年収が伸びにくい条件が重なると差が広がります。

障害者雇用で年収400万円を目指す方法

年収400万円を現実的に目指すには、制度のある企業選びと、専門性の獲得、評価される実績づくり、必要に応じた転職を組み合わせるのが近道です。

年収400万円は、誰にとっても簡単に到達できる水準というより、到達できる条件を一つずつ揃えていくことで射程に入ってくる目標です。具体的には、昇給・賞与・登用の制度がある会社に入り、成果が見える仕事を任され、専門性で代替されにくい状態を作ることが王道です。

その上で重要なのは、配慮とキャリアの両立です。配慮が手厚いほど仕事が軽く固定される、という設計だと年収が頭打ちになりやすいので、業務範囲を段階的に広げられる運用になっているかを見極めます。

また、今の会社で上がるのか、転職で上げるのかの判断は、制度と実績の掛け算で考えます。評価制度が明確で昇給余地があり、実績を積める環境なら社内で伸ばす。制度が弱い、職域が固定で実績が作れないなら、同職種での転職が年収交渉もしやすく現実的です。

昇給制度・評価制度がある企業を選ぶ

年収400万円を目指すなら、入社時点の提示額よりも「上がる仕組み」があるかが重要です。入社時に届かなくても、昇給と賞与が積み上がる企業なら数年で射程に入る可能性があります。

確認したいのは、評価基準が言語化されているか、評価回数は年1回か年2回以上か、昇給レンジはどの程度か、賞与の算定ロジック(業績連動か個人評価か)です。等級・役職制度、目標管理(MBOなど)の有無も、年収が伸びる会社かを見分ける材料になります。

障害配慮と評価が両立できる設計かも大切です。配慮が理由で業務が過度に固定されると、評価項目が増えず昇給しにくくなります。体調に配慮しつつも、業務を段階的に広げられる運用がある会社を選ぶと、長期的に年収を増やしやすいです。

正社員登用実績がある求人を狙う

障害者雇用では、最初は契約社員や有期でスタートする求人も多いですが、正社員登用の実績がある企業なら年収の上振れが起きやすい傾向があります。年収400万円を目指すうえで、賞与と昇給テーブルに乗れるかは大きな差になります(ただし、職種・経験・雇用形態・評価制度によって到達しやすさは変わります)。

応募前に、登用の条件を具体的に確認しましょう。勤怠や評価の基準、試験や面談の有無、登用までの平均期間が分かると、見通しが立ちます。あわせて、登用後の給与テーブル、賞与の有無、手当の対象範囲も重要です。

似た制度として無期転換がありますが、無期になっても給与制度が正社員と別テーブルの企業もあります。登用と無期転換の違いを整理し、どちらが年収に直結しやすいかを見極めて応募すると失敗が減ります。

専門職に寄せてスキルを磨く

年収400万円帯は、頑張りだけでなく「代替しにくいスキル」が評価されやすいゾーンです。誰でもできる業務に留まると単価が上がりにくいため、専門職寄りにキャリアを寄せるのが近道になります(とはいえ、職種・経験・雇用形態・評価制度によっては届きにくいケースもあります)。

例としてはIT(開発、インフラ、データ分析など)や、専門事務(経理、人事労務、法務など)があります。重要なのは、知識だけでなく実務で使えることを示すことです。担当した範囲、使ったツール、改善した内容などを成果物として残すと、再現性が伝わります。

実務に加えて、ポートフォリオや成果物、資格で客観性を足すと評価が安定します。資格は万能ではありませんが、未経験要素がある転職や、業務範囲の拡大を提案する場面で「最低限の基礎がある」証拠になりやすいです。

長期勤続・役職への登用

同一企業で年収を積み上げるなら、職域拡大から評価、昇格、役職手当という流れを作るのが王道です。障害者雇用でも、役割が増えれば評価の材料が増え、年収も上がりやすくなります(ただし、役職登用の有無や評価制度の設計によって伸び方は大きく変わります)。

ポイントは体調の安定と、仕事の再現性を作ることです。業務を標準化して、手順書化やチェックリスト化を進めると、本人の負担が減り、チーム側も安心して任せやすくなります。結果として、より重要な仕事に時間を使えるようになります。

さらに、引き継ぎ可能な仕組み作りや後輩育成などの組織貢献は、単なる作業量より評価されやすい傾向があります。自分の業務を回すだけでなく、チームの成果を上げた実績があると、昇格の理由が作りやすいです。

同職種でキャリアアップ転職する

年収アップを転職で実現するなら、未経験職種への挑戦よりも、同職種や近接領域でのキャリアアップが交渉しやすいです。企業側が即戦力を想定できるほど、給与レンジの上側で検討されやすくなります(ただし、雇用形態や評価制度、地域相場によっては想定より上がりにくいこともあります)。

職務経歴書では、担当業務の羅列ではなく成果を中心に書きます。改善で何時間短縮したか、ミス率をどれだけ下げたか、売上や品質にどう貢献したかなど、数字で示せると説得力が上がります。数字が難しい場合も、比較の軸(以前と以後、月次での変化など)を作ると伝わります。

配慮事項は「できないこと」だけで終わらせず、「できる業務」とセットで伝えるのが重要です。必要な配慮があるからこそパフォーマンスが出る、という構造を示せると、条件面の話が前向きに進みやすくなります。

給与水準が高い業界・職種へ転職する

給与レンジは個人の能力だけでなく、業界構造でも大きく変わります。利益率が高い、専門人材の需給が逼迫している、単価の高い商材やサービスを扱う、といった領域は賃金水準が上がりやすいです。

例としてはIT、金融、製薬・医療機器、コンサル、インフラ系などが挙げられます。障害者雇用でも、これらの業界で専門性のある職種や、専門部門を支えるポジションに入れると年収400万円を目指せる可能性が出てきます(ただし、職種・経験・雇用形態・評価制度によって難易度は異なります)。

ただし高年収に寄せるほど、求められる業務量やスピードも上がりやすいです。在宅やフレックスなど働き方の柔軟性も含めて、継続就業できる条件を優先して選ぶことが、結果的に長期的な年収を最大化します。

年収400万円以上が狙える求人例・職種例

年収400万円以上の求人は、一定の専門性や実務経験が求められることが多い一方、職種選びを工夫すれば職種・経験・雇用形態・評価制度によっては射程に入る水準です。

年収400万円以上の求人は、仕事内容が曖昧な「何でも屋」よりも、期待役割がはっきりしていることが多いです。担当領域、求めるスキル、成果の定義が明確なほど、評価と報酬が結びつきやすくなります。

また同じ職種名でも、会社によって任される範囲が違います。求人票の年収だけを見るのではなく、業務範囲、裁量、評価軸、賞与と手当の前提条件まで読み取り、実態として年収が伸びる仕事かを見極めましょう。

以下は、比較的年収400万円以上が提示されやすい職種の例です。自分の経験や適性に近いところから検討すると、現実的なルートになります。

技術職(IT・開発・インフラなど)

技術職は成果が成果物や運用指標として可視化されやすく、専門性も高いため、障害者雇用でも職種・経験・雇用形態・評価制度によっては年収400万円以上を目指しやすい領域です。開発なら要件定義・設計・実装・テストまでのどこを担えるか、インフラならネットワーク・サーバ・クラウド運用のどこまで任せられるかが評価に直結します。

社内SEも有力です。ヘルプデスクから始めても、資産管理、アカウント運用、SaaS管理、セキュリティ運用などに広げていくと、業務単価が上がりやすくなります。データ分析は、集計だけでなく「意思決定に使える形に整える」役割を担えると評価が上がります。

評価されやすい材料として、担当領域の深さ、改善の実績、運用の安定化、資格(基本情報、クラウド系など)や実務年数があります。資格は入口として有効ですが、最終的には何をどの環境でどう改善したかを語れることが年収を押し上げます。

専門事務(経理・法務・人事労務など)

専門事務は、一般事務よりも知識と正確性が求められ、責任範囲が広くなるほど年収が上がりやすい傾向があります。例えば経理なら仕訳だけでなく月次・年次決算補助、税務補助、債権債務管理などに広げられると評価されやすいです。

人事労務では、社保・給与・勤怠などの運用はミスが許されにくく、法令理解も必要になるため、一定の経験があると市場価値が出ます。法務は契約書レビュー補助など、社内のリスクを下げる役割を担えると、単なる事務ではなく専門職として扱われやすくなります。

即戦力性を示すには、資格と業務理解の組み合わせが有効です。簿記や労務関連の知識、法令の基礎理解があると、入社後の立ち上がりが早いと判断されやすく、給与条件の土台になります。

補助・アシスタント(高単価の業界・部門)

年収を上げる現実的な方法として、高単価の業界や部門の近くで働くという考え方があります。IT、金融、医療機器、企画部門などの部門付きアシスタント、PMO補助、データ集計などは、業務難度が上がる分、職種・経験・雇用形態・評価制度によっては年収レンジが上がりやすいです。

ここで評価されるのは、資料作成の質とスピード、数値管理の正確性、関係者調整、タスク管理です。単に指示待ちで処理するのではなく、業務の型を作って再現性を上げる動きができると、役割が広がりやすくなります。

アシスタント職は一見すると年収が伸びにくそうに見えますが、部門の重要度と業務の難度次第で差が出ます。どの部門を支える仕事なのか、何を任されるのかを見て、専門性のあるアシスタントに寄せると、条件次第では年収400万円に近づける可能性があります

転職エージェントを使って年収アップを狙うコツ

年収アップは『良い求人に出会うこと』と『選考で条件を詰めること』がセットです。障害者雇用に強いエージェントを活用すると成功確度が上がります。

年収400万円以上の求人は母数が限られやすく、公開求人だけでは比較が難しいことがあります。障害者雇用に強いエージェントを使うと、企業側の受け入れ体制や実際の職務範囲、昇給余地といった求人票に出にくい情報を踏まえて紹介を受けられる可能性があります。

また、条件面は面接の印象だけでなく、オファー条件の詰めで差が出ます。年収内訳、賞与算定、手当、残業代の扱い、試用期間の条件、在宅・フレックスなど、生活と継続就業に直結する項目を一つずつ確認することが大切です。

エージェントを最大限活かすには、丸投げではなく、希望条件の優先順位と根拠を自分でも言語化することです。希望年収だけでなく、仕事内容、働き方、配慮事項、将来の職域拡大まで共有できると、ミスマッチを減らしながら年収アップを狙えます。

待遇面の精査と条件交渉を戦略的に進める

同じ「年収400万円以上」と書かれていても、企業ごとに中身が違います。賞与が含まれているのか、手当は別か、残業代は別か、想定残業時間をどれくらい見ているのかで、実態の月収と生活の安定度が変わります。求人票の表面的な数字だけで判断せず、実態に即した比較を行うことが不可欠です。

年収交渉では、単に希望額を伝えるのではなく、納得感のある「根拠」の提示が求められます。現在の年収、具体的な実績、自身が貢献できる業務範囲を整理し、論理的に提示することで、交渉は現実味を帯びます。企業側にとって重要なのは「いくら払うか」ではなく、「その投資に対してどのようなリターンが期待できるか」という視点だからです。

内定後は、オファー条件を細かく確認しましょう。年収の内訳や賞与の算定基準はもちろん、試用期間中の条件、在宅勤務やフレックスタイムの運用ルールなどは、入社後のミスマッチが最も起きやすいポイントです。自分からは直接聞きづらい細かな項目こそ、エージェントを介して確認することで、企業との良好な関係を保ちつつ、不明点をクリアにできます。

 

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※掲載求人は一例です。応募条件・想定年収・雇用形態・勤務地は求人により異なります。最新の募集状況は各求人ページをご確認ください。

配慮事項の伝え方を整理する

配慮事項は「お願い」だけだと、企業側が業務を狭く設計してしまい、結果的に評価機会が減ることがあります。年収を上げたいなら、配慮をパフォーマンスを上げる条件として整理し、できる業務とセットで伝えるのが効果的です。

伝え方の型としては、症状・困りごと、必要な配慮、代替案、自己管理策、できる業務範囲の順にまとめると一貫性が出ます。例えば在宅頻度や通院配慮を希望する場合も、成果を出すための働き方として説明できると、評価される土台を作りやすいです。

入社後のミスマッチは、業務が過小で成長できない場合にも、業務が過大で継続できない場合にも起きます。選考の段階で配慮と業務範囲をすり合わせ、長く成果を出せる設計にしておくことが、最終的な年収アップにつながります。

まとめ

障害者雇用で年収400万円は平均より高い目標ですが、職種・経験・雇用形態・評価制度などの条件が噛み合えば、目指せる水準です。

障害者雇用の平均年収と比較してハードルは高い一方、一定の条件下では狙える層が存在します。鍵になるのは、労働時間、雇用形態、職務設計、評価制度といった構造要因を理解し、年収が伸びる条件を選ぶことです。

達成ルートとしては、昇給・評価制度のある企業を選ぶ、正社員登用実績のある求人を狙う、専門職寄りにスキルを磨く、長期勤続で職域を広げ役職を目指す、同職種でキャリアアップ転職する、高給与業界・職種に寄せる、の組み合わせが現実的です。

転職で年収を上げる場合は、求人比較と条件交渉、配慮事項の伝え方が成否を分けます。障害者雇用に強い転職エージェントを活用し、年収の数字だけでなく継続就業できる条件まで含めて最適化していきましょう。

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