掲載日 2022.12.12
「障がいがあると転職するのは難しい」と考えて、キャリアチェンジをためらってしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、法定雇用率の引き上げや、ダイバーシティ推進によって、障がい者雇用の枠は広がりを見せています。
この記事では、障がい者の転職準備について、転職までの流れと転職活動のポイントについて説明します。
転職を決めたら、下記のような流れで転職活動を進めていきます。転職準備には、少なくとも2〜3ヶ月かかると見込んでおきましょう。
転職を決めたら、引き継ぎにかかる期間や繁忙期などを考慮して、現在の職場を退職する時期を決めます。希望日の1〜2ヶ月前には、退職の意志を伝えましょう。
一般雇用の求人は、年度の変わり目である3〜4月や、上半期が終わる9〜10月、退職者が増えるボーナス支給後の6月や12月に増加します。また、障がい者雇用の求人であれば、法定雇用率の引き上げ前や、企業が法定雇用率を国に報告する前の4〜5月に求人が増える傾向にあります。
障がい特性やスキル、これまでの経験などをふまえて応募する求人を選び、履歴書や職務経歴書などの必要書類を準備します。応募の際には一社だけではなく、いくつかの企業を並行して受けてみましょう。
複数の企業と面接できれば、社内環境や雰囲気、細かな雇用条件などを比較しながら、より自分にあった転職先を選ぶことができます。
採用時の面接では、これまでの実績やスキル、転職の理由についても質問されます。企業の理念や社風、事業内容をリサーチしながら、自分の経験やスキルが転職先でどのように活かせるかを明確にしておきましょう。
退職理由を聞かれる可能性もありますが、「障がいに対する配慮や理解がない」「給与が安い」といった理由は、ネガティブなイメージをもたれる可能性があるため控えましょう。
障がいがある人の転職には、いくつかのポイントがあります。下記のことを意識しながら、準備を進めていくとよいでしょう。
仕事のやりがいや給与、職場環境、通勤時間など、転職のきっかけは人によってさまざまです。現在の職場環境や雇用条件をふまえて、転職の条件を明確にしておきましょう。
「今の職場で障がいに対する十分な配慮が受けられていない」と感じている人は、自分と同じ障がいがある人の雇用経験がある企業を選ぶのもおすすめです。
企業のホームページや求人サイトをチェックして、どのような障がい者を雇用した実績があるのか調べてみましょう。
とくに、障がい者の雇用経験が少ない企業に応募するときには、障がい特性や業務上の制限、必要な配慮について、わかりやすく説明できるようにしておく必要があります。
体調面での不安や、通院状況などについても聞かれることがあるため、面接前に情報を整理しておきましょう。
転職活動を開始するにあたって、自分の障がい特性や適性にあった求人を探す事が大切です。転職までの流れやポイントを理解したうえで、転職活動を進めていきましょう。
