障害者雇用枠の履歴書の書き方!ルールや注意点・障害配慮の書き方まで解説 | 障がい者向け求人ディンプルチャレンジ

障害者雇用枠の履歴書の書き方!ルールや注意点・障害配慮の書き方まで解説

掲載日 2024.04.14

障害者雇用枠で就職・転職活動を始め、希望の就職先が見つかり、応募しようとした場合、必ず必要になってくるのが履歴書です。

 

履歴書は、企業への最初のアプローチとなる大切な書類です。

 

障害者雇用枠への応募用の履歴書を作成する際は、基本情報や学歴・職歴のほか、障害や必要な配慮について書くのがポイントです。

 

曖昧な表現ではなく、具体的に記述することで、より伝わる履歴書を書くことができます。

 

本記事では、障害者雇用枠の履歴書の書き方、ルールや注意点について、障害をオープンにして応募する場合の障害配慮の書き方まで、詳しく解説します。

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障害者雇用枠の履歴書を書く際の基本ルール・注意点

ここでは、履歴書の基本的な部分についての書き方について解説を行います。

履歴書を書く際の6つの基本ルール・注意点

1.間違えたら書き直す

手書きで履歴書を書く場合は、基本的には黒のボールペンを使用します。

インクがかすれたり、ダマになったりしない物を選びましょう。鉛筆やシャープペンシルは使用しないようにしましょう。

書き間違いをした場合は、修正ペンや修正テープなどで修正してはいけません。

もし間違えてしまった場合は、新しい履歴書を用意して一から書き直しましょう。

先に下書きを作り、それを見ながら書くことで、書き間違いを防ぐことができます。

 

2.年号を統一する

特に指示がない場合、日付は和暦で書くことが一般的です。

学歴・職歴欄とも表記を統一し、和暦・西暦が混ざらないようにしましょう。

統一することで、読みやすくなります。

 

3.適切な文字の大きさで空白を作らない

空欄は、多すぎても、文字で埋め尽くされて少なすぎても良くないです。

行間に対して適切な大きさで書きましょう。

文字の大きさには黄金比があり、縦書き、横書きを問わずに漢字100:カタカナ80:ひらがな70というバランスがちょうど美しく見えるといわれています。

書く内容が多い場合は、職務経歴書を別で用意し、そちらに記入するようにしましょう。

 

4.正式名称で記載する

(株)などをそのまま省略の形で書くことはやめましょう。また、年号などは「H」や「R」ではなく、「平成」、「令和」と略字を使わずに書きます。

 

5.同じペンで最後まで作成する

履歴書を書いている途中でペンを変えてしまうと、文字の太さなどが変わってしまい、

読んでいる相手に雑な印象を与えてしまいます。同じペンを使って最後まで書くことで、全体が統一され、美しく仕上がります。

6.履歴書を使い回さない

履歴書は応募する企業ごとに書きます。

履歴書が返却され、過去に応募した企業と似たような企業に応募することになったとしても、その際に記入していた日付は古いものになっています。応募するたびに、もう一度新しい履歴書を作成しましょう。

履歴書のテンプレートを利用して作成する

履歴書は、テンプレートを用意して、記述・提出することが一般的なルールになっています。

紙の履歴書フォーマットは、100円ショップや文房具店、コンビニエンスストアなど多くのお店で販売されています。

また、転職サイトなどが配布しているフォーマットをインターネットでダウンロードすることも可能です。テンプレートによって、少しずつ記入項目や大きさなどに違いがあります。

自分のプロフィールや経歴をアピールしやすいテンプレートを探しましょう。

 

手書きではなくパソコンでの作成がお勧めの場合がある

近年はエクセルやスプレッドシートなどのフォーマットで作成し、送付も郵送ではなく、メールに添付して送信する、という企業も増えています。

応募する企業の指示に従いましょう。デスクワークに応募される場合などでも、パソコンスキルのアピールになるため、パソコンで書くことをお勧めします。

 

【障害者雇用枠の履歴書の書き方①】基本情報

基本情報は、自分自身の情報を伝える項目です。項目に合わせて、偽りなく正確に情報を記載しましょう。日付・名前・住所・電話番号/メールアドレス・写真の5つについて書き方をご紹介します。

 

日付

履歴書に記入する日付は、記入する日を書くのではありません。企業に渡したり、送る日を基準にして、持参、郵送、もしくはメールを送信した日を書きます。

 

名前

名前を書く際には、戸籍と同じ正しい名前を書きましょう。

普段は省略した字を使用している場合でも、正しい字を使用する必要があります。

履歴書のフォーマットによっては、漢字の名前の近くに振り仮名欄が設けられているものがあります。

「ふりがな」の場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで書きましょう。

 

住所

住所は都道府県から書き始めます。「⚪︎丁目△番地×号」というふうに、省略せずに書きます。アパートやマンション名なども省略せずに書きましょう。

 

電話番号・メールアドレス

電話番号は、自宅の固定電話の場合は市外局番から書きます。

携帯番号の場合は、(携帯電話)と書きましょう。

どちらもハイフン「-」か「()」を使います。

 

メールアドレスは、PCで利用できるメールアドレスを準備しておきましょう。

メールアドレスに自分の趣味やニックネームなどを使用している場合は、会社に見られても恥ずかしくないようなビジネスシーンにあったメールアドレスを利用するようにしましょう。

 

写真

写真は、3ヶ月以内にスーツ姿で撮影した物を使用します。

スピード写真やスマホのアプリでも証明写真を撮れるものもありますが、文字ばかりの履歴書の中で、証明写真は特に印象に残る部分になります。

写真館では、ネクタイの曲がり具合や髪型、顔の傾き加減まで細かくカメラマンがアドバイスやチェックをしてくれます。

好印象を与える写真が撮れるので、できれば写真館などでプロにお任せすることをお勧めします。

 

【障害者雇用枠の履歴書の書き方②】学歴・職歴

 

学校名

学校名は、一行目に「学歴」と中央に書きます。その次の行から実際の学歴を書き始めます。学校名は、中学校までの義務教育については省略可能です。

小中学校も記載する場合は、卒業年次のみで構いません。

高校や専門学校から記載するのが一般的になっています。

高校は、「高等学校」と略さずに書き、「〇〇県立」や「私立」なども略さずに書きましょう。

専門学校・短期大学・大学に関しては、正式な校名に続いて学部、学科名まで書きます。

卒業時も同じく、学校名・学部・学科を省略せずに執筆しましょう。

 

会社名

会社名を書く際も、一行目に「職歴」と中央に書きます。次の行から実際の職歴を書き始めます。

短期のパート・アルバイトの経歴は省いて構いませんが、パート・アルバイトの経験しかないという方や、転職の際にアピールできるような経験がある方は記載をお勧めします。

短期間しか勤務していない場合でも、社会保険加入歴のあるものはすべて記載します。

社名だけでなく、所属部署も省略せずに記載します。簡単な仕事内容を加えても良いでしょう。

 

現状

学歴・職歴の最後に、現状を記載します。既に辞めている場合は、「一身上の都合により退職」派遣登録で契約が終わっている場合は、「期限満了につき退職」在職中の場合は、「現在に至る」と記載しましょう。

 

ブランク期間の記載は必要なし

無職の期間があってもここではその理由などを書く必要はありません。

 

【障害者雇用枠の履歴書の書き方③】障害の内容・配慮事項

障害内容の書き方

障害を開示して働く場合は、履歴書に障害について記載する必要があります。

以下の項目は、どれも一般的な履歴書のフォーマットには記載されていないため

自分で欄を追加するか、別途A4用紙を用意してまとめて書きましょう。

書く内容については、厳密なルールはありません。

今後、その企業での勤務がスムーズに行えるよう、必要なことはあらかじめひと通り伝えておくようにします。

 

・障害者手帳取得年(月日)

障害者手帳を取得した年月日を記載します。

・障害者手帳の種類・等級

障害者手帳の種類と等級を記載します。

 

内容

診断を受けている病名を記載します。

 

現状と詳細

現状と詳細は、文章で詳しく記載します。

障害の簡単な詳細を書き、障害とどのように付き合い、就職活動や生活をしているかを記載すると、状況が伝わりやすくなります。

 

通院状況などを記載する

通院状況などを記載することで、勤務時間の調整などを考慮してもらいやすくなります。

専門用語は使わず相手に伝わるように書く

相手が障害について詳しく知らない場合もあるので、専門用語は使わずにできるだけ誰にでも

わかり

やすい言葉で書くようにします。必要な配慮がある場合は、障害があることによって難しいことや不調が起きたときの対応などを記載します。

あくまでも「こういうふうに対応してもらうことによって解決する、就業を続けられる」ということをアピールします。

 

実体験をもとに具体例を用いて記載する

障害について記載するだけでなく、具体的にどういった場面で症状が出やすくなってしまうのかを伝えます。

実体験を元にして、具体例をあげて伝えておくことで、相手も配慮事項をイメージしやすくなります。

コミュニケーションの受信・発信方法を記載する

障害についてまとめた上で、どのようなコミュニケーションの取り方が望ましいか、理解しやすいかを伝えます。

例えば、視覚障害をお持ちの方であれば、「文章や図表などを使った書類・情報は理解しにくいことから、音声で説明してほしい」といった配慮事項を書くと伝わりやすいでしょう。

反対に、自分ができるコミュニケーションの取り方も伝えます。

例えば、言語障害をお持ちの方であれば、言葉の発しにくさを抱えていることを伝え、その上で筆談を求めるといった配慮事項を書くと伝わりやすいです。

理由を書くことで、配慮の必要性を相手に納得してもらえます。

【障害者雇用枠の履歴書の書き方④】志望動機や自己PR

マニュアルやテンプレートに頼りすぎない

面接になれば必ず聞かれるのが、志望動機です。

就職活動本やマニュアルにある内容をそのまま使ったり、あいまいな表現だと失敗しやすいので、自分の言葉でしっかり考えて書きましょう。

 

経験や興味から志望動機を書く

過去の自分の経験や興味のある内容が、業務とどう接点があるかを書くと良いでしょう。

ただの自慢ばかりが並べられているということにならないように気をつけます。

どのような行動をして、どのような結果になったのかを具体的に(数値や相手からもらったフィードバックなど)書きましょう。

 

スキルや経験をもとに何ができるか記載する

自分が持っているスキルや今までの経験を、これからの業務にどう活かしていけるのかということと繋げて書くことが大切です。入社して何がしたいのかということも、自分が貢献できるのはどういう内容かということと絡めて盛り込みます。すべて自分の言葉で書きましょう。

【障害者雇用枠の履歴書の書き方⑤】資格・免許

 

関連度の高い難しい資格・免許から記載する

持っている資格や免許が複数ある場合は、応募する業務に関連する資格や、難易度の高い資格を取得した順に書きましょう。

「仕事の中でどのような使い方をしていたか」ということと「使用可能な関数などのスキルの詳細」をセットで書くことが大切です。

特に語学力やPCスキルは具体的に書くことで、実際の業務でどれくらい使いこなす事ができるのかを伝える事ができます。持っている資格が少ない場合は、全部書いても大丈夫です。公的資格や国家資格以外の資格も記載できます。

 

勉強中であっても記載可能

取得はまだでも、取得に向けての勉強中であれば、記載する事ができます。例えば経理職の場合、「日商簿記検定試験の2級勉強中」と書くことで、前向きな気持ちを伝えられます。

業務に関する資格の場合はアピールになります。

障害者雇用枠の履歴書を作成するポイント

障害配慮事項は具体的に書く

障害の状況を正しく伝えることで、具体的にどういった配慮が必要になるのかということが、相手にイメージしてもらいやすくなります。

例えば、「耳から言葉で聞いた内容は理解しにくいので、指示は文章でして頂けると分かりやすいです」などです。

 

障害の状況は客観的な視点で書く

自分で自分の障害は理解しているつもりでも、全く知らない相手に伝えることは意外と難しいです。一度整理をしておくことで、相手が分かるように伝えられるようにしておきましょう。障害の特性や、それによってできること、できないことなどです。

「こう思っている」というような主観を入れるのではなく、過去にあった具体的な場面を例に出して知らせることで、客観的に伝わり、状況が分かりやすくなります。

 

障害者雇用枠の履歴書の書き方についてよくある質問

本人希望記入欄の書き方に注意点はある?

本人希望欄にどこまで希望を書いていいかわからないということがあると思います。

そういう場合は、それが叶わないのであればその企業での転職は諦めるくらいの条件かどうかで考えると書きやすくなります。短い文で簡潔に、分かりやすく書きましょう。

書く内容として印象が悪くならないものは、以下の通りです。

  • 入社可能時期

  • 連絡が取れる時間帯

  • 希望職種

  • 勤務地

  • 勤務時間

  • 健康状態

健康状態は、特に詳しく書く必要はないので、面接で質問された際に答えられるよう準備しておけば大丈夫です。どうしてそれを希望するのか、理由も必ず添えます。

また、「〇時までなら勤務可能です」「△曜日は勤務可能です」などと、肯定的な書き方で伝えましょう。

転職に対する前向きな気持ちを知らせつつ、無理な時間や曜日を伝えることが出来ます。

絶対に譲れない条件が特にない場合でも、空欄にするのではなく、「貴社の規定に従います」と記入してください。

 

職歴が多い場合や無い場合はどうする?

職歴が多い場合でも、雇用形態に関わらず、社会保険に加入していた際の職歴は必ず入れましょう。

職歴がない場合は、アルバイト経験や、資格などの勉強をしていた経験を記載しても大丈夫です。

就労移行支援の通所経験も「訓練歴」として記載することができます。

その結果、どのようなスキルを身に付けたのか、何の資格をとる事が出来たのかを明記してアピールにつなげましょう。

 

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まとめ

 これまで

  • 障害者雇用枠の履歴書を書く際の基本ルール・注意点

  • 障害者雇用枠の履歴書の書き方

  • 障害者雇用枠の履歴書を作成するポイント

  • 障害者雇用枠の履歴書の書き方についてよくある質問

について解説してきました。

 

障害者雇用枠と一般枠とにかかわらず、履歴書を書く際の基本はしっかり抑えておき

ましょう

その上で、自分が持つ障害に関する情報を相手に分かりやすく伝えます。

最初に障害についての理解をお互いに深めておくことで、その後も周りの理解を得やすくなります。

その結果、居心地の良い職場で長く働けたり自分のスキルを存分に活かして活躍していったりすることにつながります。

ぜひ、この記事を見て好印象な履歴書を作成していただき、ご縁があった企業で、ますます活躍されることを願っています。

パートナー企業様

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