掲載日 2024.05.14
障害者であっても人気のホワイト企業に入社することは可能です。むしろ、ホワイト企業として人気の企業ほど障害者が働きやすい環境が用意されているケースが多いです。
障害者は健常者と比べて可能な業務が限られています。そのため、労働環境が整っている・障害者に対して理解が深い企業に入るのは難しいと思っている方も多いでしょう。
今回は、障害者雇用を積極的に実施しているホワイト企業の探し方・見極め方について詳しく解説します。クリーンな環境で働きたいと希望している障害者の方はぜひ参考にしてみてください。
障害者雇用に積極的な企業は珍しくありません。しかし、その企業がホワイト企業であるかどうかを見極めるには、いくつかのポイントを確認しないといけません。ホワイト企業を見極めるポイントは6つあります。
ホワイトマーク認定など取得マーク数の多さ
残業時間・有休消化率
基本給・福利厚生
障害者の働きやすさ・離職率
障害者がキャリアパスを見据えられるか
企業の財務状況
ホワイトマーク認定など、ホワイト企業であることの証明であるマークを多く公開している企業は、障害者雇用も積極的に実施している傾向があります。
ホワイトマーク認定とは、ホワイト企業総合研究所という機関が管理する認定のことです。研究所が規定したホワイト企業としての基準をクリアすればこのマークが付与され有効期間は1年間となっています。
このマークを提示している企業は障害者雇用にも柔軟に対応していることが多いため、信頼度が高いです。
ホワイト企業と認定されている企業の残業時間の平均は「月8時間以上〜15時間以内」です。また休日は週2日、1ヶ月で8日の確保が定められており、有給は平均して10日以上です。
ホワイト企業の特徴は基本給そのものが高い金額で設定されている点です。他の企業で高い平均年収を公表しているところもありますが、その年収には基本給に加えてインセンティブが加えられているケースが少なくありません。
しかしホワイト企業は基本給のみを提示するため、基本給が高い企業はホワイト企業である可能性があります。また、基本給にプラスしてボーナスなども追加されるため、高い年収が期待できます。
さらにホワイト企業は、家賃・住宅手当、社内食堂などさまざまな設備やサービスなどの福利厚生が充実しています。環境が整っていれば、障害があっても安心して仕事に集中することが可能です。
離職率が高い企業ほど労働環境・待遇が良くない可能性があるため、注意が必要です。しかし一般的に企業は自社の離職率を公表していないため、ネット上の口コミや評判などをチェックしておきましょう。
そして離職率を知るために参考になるのが、東洋経済新報社から発行されている「
就職四季報」です。企業5,000社の採用実績および実績校・業績・残業時間や有休取得状況などの情報が掲載されています。
引用：就職四季報
ホワイト企業の特色の1つに「人材育成に力をいれて労力を惜しまない」という点があります。そのような企業は従業員のキャリアパスに対しても積極的にサポートします。
1人ひとりの適性に合わせてのキャリアパスへの取り組みをしており、障害者のキャリアパスも積極的に実践している企業はホワイト企業の可能性が高いです。
いくら企業が従業員に配慮した各種取り組みをしていても、その企業の業績自体が順調でなければ企業の将来性はありません。
企業の業績が順調であれば、各種取り組み・福利厚生も今後さらに充実した内容になるため、確認する必要があります。
厚生労働省が公表している資料には、「認証された障害者雇用優良企業一覧」があり、財務状況が安定した企業を調べることが可能です。
引用：
認証された障害者雇用優良企業一覧<
障害者がホワイト企業を見つけるためのお勧めの探し方は下記の4つです。
ハローワークの求人から探す
就活イベント・説明会で探す
就職・転職サイトを利用する
就職・転職エージェントを利用する
公共職業安定所、通称ハローワークに行けば、無料で求人情報を閲覧して探すことが可能です。窓口で障害者向けのサポート・相談も受けられます。ただしハローワークは失業保険の手続きなどもおこなっています。そのため、日によって利用者が多いことが特徴です。混雑してスムーズに求人探し・相談ができないこともありますので時間に余裕をもった訪問がお勧めです。
就活イベント・説明会は、企業単独・複数企業の合同・就活対策セミナー・交流会などその種類は多岐にわたります。
普段の情報収集では得られない情報・従業員の生の意見・人脈形成につながることが大きなメリットです。多くのイベント・説明会に出向けばそれだけ時間を費やし、初対面の人たちばかりと接するため、気疲れもします。しかし他の探し方では得られない多くの情報を知ることが可能です。
就職・転職サイトのメリットは、大手であれば求人数が多いこと・項目別（月収・勤務地・待遇など）に検索できて希望求人を絞れる点です。サイトによっては、ホワイト企業の求人が多数であることをうたっているところもあります。
ただし、あくまで文字だけの情報であるので実際はその企業がどのような環境（待遇は良くても業績は良くないなど）なのか完全に判断できない特徴があります。
就職・転職エージェントに登録をすれば、希望求人の案内だけでなく専属アドバイザーから親切丁寧に、就職・転職に関する情報・サポートを受けられます。
なかには、ディンプルチャレンジのような障害者を対象とした就職・転職支援サービスもあり、総合的なサポートを受けることが可能です。
障害者の方にお勧めなのが、障害者を対象とした特例子会社です。この会社の詳細・メリットを次より紹介します。
特例子会社とは、障害者として認定されている人材の雇用および雇用安定化の促進のための会社です。労働環境のバリアフリーの徹底・障害者が可能な業務の提供などが実施されます。
特例子会社になるためには、親会社に該当する企業がいくつかの要件をクリアして、厚生労働省に認定を受けなくてはいけません。特定子会社に雇用された障害者は、親会社に雇用されているとみなされる仕組みです。
特例子会社のメリットは、大手企業に雇用されたのと同様の評価をされる点です。特定子会社の親会社にあたる企業が大手有名企業であるケースが少なくありません。
従業員を一定数以上確保している事業主は、「法定雇用率」に沿って障害者を雇用する決まりです。法定雇用率とは、障害者を雇用する割合を表すパーセンテージで、これに沿って障害者を一定数雇用しなくてはいけません。障害者の雇用が義務付けられているため、他の会社よりはるかに障害者を受け入れる体制が整っているのが特例子会社です。
そして子会社への雇用は親会社の雇用と同一の扱いとなるため、大手企業で働いている場合と同じ評価・ステイタスが得られます。
そして、特例子会社はあらかじめ障害者を対象とした会社であるため、障害者に配慮をした下記のような特徴があります。
短時間・フレックスなどの柔軟な勤務体制
相談窓口などの支援制度
バリアフリー・送迎バスなどの職場環境
キャリアアップ制度
一般の企業の場合、雇用主・障害者ともに気をつかって業務をすることもあります。しかし、特例子会社は障害者であっても不自由なく働きやすい環境が用意されています。
特例子会社は、会社によって用意された環境・支援内容が異なるため、事前に確認をすることが必要です。
ディンプルチャレンジは、障害をお持ちの方への就職（転職）支援サービスです。
経験豊富な専任アドバイザーが1人ひとりの特徴・特色を理解し、転職に関わることを総合的にサポートします。
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働きやすい職場探しはディンプルチャレンジがおすすめです。
障害者雇用をしている会社は限られており、仮に働き先が見つかったとしても良い待遇は期待できないと思い込んでいる方もいるかもしれません。
しかし、障害者の方々が快適に働けるホワイト企業は決して少なくはありません。障害者も雇用対象としているホワイト企業を探し出すポイントさえ押さえていれば、理想の職場を見つけることは可能です。
ディンプルチャレンジでは障害者の方に対して親切なアドバイザーが求人案内や就職の悩みに対応します。
障害者の雇用先だけでなくその先のキャリアアップもサポート可能ですのでお気軽にご相談ください。
