障がい者雇用のはじめかた虎の巻#4「障がい者の採用・定着率を高めるコワーキングスペース活用のメリット」 | 障がい者向け求人ディンプルチャレンジ

障がい者雇用のはじめかた虎の巻#4
「障がい者の採用・定着率を高めるコワーキングスペース活用のメリット」

掲載日 2023.01.26

「障がい者雇用をはじめたいがマンパワーやノウハウが不足している」「社内の理解が得られにくい」「障がいのある人を採用したものの定着に課題がある」といった悩みをもつ企業は多いものです。
今回は、障がい者の採用や職場定着をサポートする、障がい者向けコワーキングスペース活用のメリットについて説明します。

企業が抱える障がい者雇用の課題

法定雇用率の達成義務を果たすために、企業はさまざまなハードルをクリアしなければなりません。障がい者の採用や職場定着に悩む企業では、主に下記のような課題を抱えています。

  • マンパワーが不足しており、障がい者採用にまで手が回らない
  • 障がい者を採用したものの、短期間で退職してしまい職場定着率が上がらない
  • 障がいのある従業員をサポートするために、周囲の従業員に負担がかかってしまう
  • 障がい特性をふまえた仕事の切り出し方や、日々の業務をサポートする方法がわからない
  • 障がいのある従業員をサポートする人員を増やしたいが、大きな予算は組めない

とくに、中小企業においては、障がい特性に応じた職務の設定、作業内容や作業手順の改善が難しかったという理由で、障がい者雇用に踏み切れない企業もあるのが現状です。

コワーキングスペースを導入するメリット

障がい者雇用における課題解決の方法として、近年注目されているのが障がい者向けコワーキングスペースの活用・導入です。障がい者の雇用支援に精通したスタッフが常駐しているため、企業と障がい者の双方にさまざまなメリットをもたらします。

  • 人間関係によるストレスや、通勤に伴う負担を軽減した働き方を提供できる

    精神障がい者の雇用者数は年々増加していますが、ほかの障がい種別に比べて職場定着率は低い傾向にあります。退職理由としては、職場の雰囲気や人間関係、疲れやすく体力や意欲が続かないといったことが挙げられます。
    雇用されている企業への出社の必要がなく、コワーキングスペースで障がいに理解のあるスタッフや、同じ障がいをもつ人たちと働くことができるため、職場定着につながるでしょう。
  • 障がい特性に応じて、適切な職務設定や業務調整ができる

    コワーキングスペースを活用すれば、障がい特性に応じた仕事の切り出しから日常業務のサポートまで、専門知識をもつプロに任せることができます。オリエンテーションや実務研修、メンタルサポートを依頼することも可能なため、人事スタッフの負担軽減や労務コスト削減にもつながります。
  • 企業と従業員の間にスタッフが入ることで、コミュニケーションが円滑になる

    病気や障がいに関する専門知識がない企業にとって、とくに知的障がいや精神障がいがある人とのコミュニケーションは難しいと感じる場面があるでしょう。企業と従業員との間にコワーキングスペースのスタッフが介入することで、互いのコミュニケーションが円滑になることが期待できます。

法定雇用率を達成することが難しい企業にとっては、障がいのある従業員向けコワーキングスペースを活用・導入することが解決策の一つとなるでしょう。

まとめ

  • 障がい者雇用には、採用や職場定着に関わるノウハウとマンパワーが必要となる。
  • 障がい者雇用に関わる課題を解決する方法として、障がいのある従業員向けコワーキングスペースを活用するという選択肢がある。
  • コワーキングスペースの活用は、企業と障がい者の双方にさまざまなメリットをもたらし、法定雇用率達成につながることが期待される。

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